東京釣り紀行

東京を中心にゆるーく釣りしてます。釣れれば何でもいいです。

千葉県外房ヒラマサ釣りの始め方

今回はいつもの釣行レポートではなく、ベストシーズン真っ只中のヒラマサ釣りについて書いてみました。ヒラマサにドハマリして得たナレッジをまとめています。

わたくしは、千葉県の外房を主戦場にしていますので、船宿などは地域限定の情報になっています。

ヒラマサのシーズン

ヒラマサは年間を通して狙えるといわれ、産卵時期は春から夏にかけての4月~7月とされています。 産卵前に体力をつけるため、捕食時期は3月~5月です。これを春マサシーズンと呼び、年間で最も熱い時期となります。

ということで、この時期を狙い、多くの釣行に繰り出していました。 ブログにしてない釣行も多くありますが、Twitterでは出撃ツイートが散見されていたと思います。

www.hound.tokyo この時期を逃すと、次は産後の8月~10月が狙い目です。産卵で失った体力を回復するために荒食いを始めます。 この時期はベイトの活性も上がっているので、本数が期待できそうです。

ハイシーズンはあるものの、まあ年間を通して狙えるということです。

釣り方/仕掛け

キャスティング

キャスティングでは、プラグ(ルアー)を使います。

ヒラマサ釣りプラグ
こんなやつ

そして、釣り船でのキャストは、水面ギリギリ辺りをスイングスペースとするアンダーキャストが基本です。

私は、ふだん堤防などのショアが多いので、アンダーキャストに慣れるまで、少々時間がかかりました。 釣行1~3回?くらいで、ようやくモノにできた感じです。アンダーキャストに不慣れな方は、事前に練習するくらいがちょうどいいと思います。

ルアーアクションは、1回シャクって1回リールを巻くワンピッチワンピッチワンジャークか、竿先をちょいちょい小刻みに動かすトゥイッチでプラグに動きを与えます。

ヒラマサ狙いのメインプラグはダイビングペンシルになります。早巻きすれば多少沈むみますが、基本的には表層を攻める感じです。

さて、キャスティングの醍醐味といえば、ジギングと比べ大物が期待できるということです。

なぜ、キャスティングで大物が狙いやすいのか自分なりに考えてみると「表層にいる=活性が上がっていて食いが立っている」ため、大きなプラグに思わず食いついてしまうのではないでしょうか。 実際のところは正直わかりませんが、実績からいえば10キロオーバーが釣れているのは、ほぼキャスティングです。

まあ、キャスティングでは、バイトの瞬間も見えるので興奮度MAXということです。

ちなみに、外道ではありますが季節によってシイラやサワラがかかることもあります。

ジギング

ジギングでは、メタルジグを使います。

ヒラマサ釣りジグ
こんなやつ

プラグと違い、いい感じにジグを動かさないと魚も飛びついてはくれません。*1

決め手はもちろんシャクリで、これにもパターンはありますが、わたくしは着底した瞬間にシャクリを始め、ワンピッチワンピッチワンジャークで誘っています。

はじめは、ワンピッチワンジャークは疎か、着底に気がつくのも難しかったです。慣れれば勝手にできるようになるので、これも釣行を繰り返し、体で覚えるしかないでしょう。

とはいえ、フォール(ジグが海底に向かい落ちていくこと)中に、バイトする事もあるので油断大敵です。

ジギングでの外道は、タイ、ヒラメあたりかな。

オススメのプラグ、ジグについては本ブログの下部に載せています。

ヒラマサが狙える船宿

ヒラマサが狙える千葉県の外房(チーバくんの背中あたり)では、多くのヒラマサ船(船宿)があります。

外房のヒラマサ船はドテラ流しです。ポイントに着くとエンジンを切り、船体を風や潮流に任せます。 こちらの操船法では、魚に警戒されず広範囲を攻めることができるといわれています。

近辺すべての船宿に行ったわけではありませんが、個人的には川津港にある宏昌丸(こうしょうまる)さんがお気に入りです。

勝浦ヒラマサ宏昌丸(こうしょうまる)
宏昌丸(こうしょうまる)

勝浦ヒラマサ宏昌丸(こうしょうまる)親切な船長
親切な船長

勝浦ヒラマサ宏昌丸(こうしょうまる)優しい仲乗りさん
優しい仲乗りさん

親切な船長に優しい仲乗りさんが指導してくれるので、初心者でも安心して楽しむことができると思います。

こちらの船宿は電話予約となります。

基本的にはヒラマサしか狙っていない*2船宿なので「予約お願いします」で完結します。 乗合料金は10,000円前後です。ヒラマサを狙うためのタックルのレンタルが2,000円で可能なのも有り難いです。レンタルの際は予約時に一声そえておきましょう。

なお、レンタルはジギングタックルのみの為、先に紹介したキャスティング(プラグ釣り)は行なえません。

千葉県ヒラマサ釣り
こういう図になるよ

また、レンタルの場合でもジグは持参する必要がありますのでご注意ください。

最低でも120g、150gのジグがひとつずつあればいいと思います。

ジグは、針がない状態で売っていることも多いので、Amazonなどネットで購入する際は注意しましょう。

ベテラン勢であまり使っている人を見ないのですが、ジャッカルのバンブルズジグは、アシストフック(顔側の針)が付いた状態で販売され、値段もお手頃なので個人的には重宝しています。

為念ですが、ヒラマサジギングでは根掛り回避のため、リアフック(ケツ側の針)は付けずに利用します。

ちなみに、現時点で宏昌丸さんのヒラマサレコードは41kgで、今年の3月には30kgの大物が上がっていました。

ヒラマサがヒットするとこんな感じになります。


千葉県外房ヒラマサ釣り

乗合船に向けて準備するもの

ヒラマサ船だからといって特殊なものはありません。強いて言うなら外房のヒラマサ船は、強風やうねりが高くても出船することが多いです。その辺りを意識して備えればいいと思います。

  • 長靴(夏場はマリンシューズやサンダルも可)
    • 濡れてよければなんでもよし、夏場はクロックスもあり
  • レインウェアー
    • 濡れてよければなんでもよし、波しぶきでまあまあ濡れるので、吸収しにくい格好オススメ
  • サングラス
    • ベテランの雰囲気が醸し出せる。てか眩しい
  • 酔い止め(アネロン一択)
  • ライジャケ
    • 宏昌丸さんで借りれます

ヒラマサ船準備
アネロンいただきます

どちらかというと、酔いには強いわたくしではありますが、外房ヒラマサ船はダメージを受けるのでアネロンを常用しています。もちろん、三半規管が鍛え抜かれているのであれば不要です。

俺のタックル

オフショアタックルは高額なので、ドハマリするまではレンタルでいいと思います。とはいえ、やり始めるとMy タックルが欲しくなるのが常です。

シマノツインパワー
奮発しました

参考までにわたしが使っているタックルを紹介しますが、購入する際は店舗で相談するのが確実だと思います。 こちらのタックルでは、理論上30kgはとれると思います。

キャスティング

ロッド

キャスティングロッドは、長いほうが飛距離がでるので8フィートの竿が主流です。ただ、長くなればなるほど、投げる時やファイト時の扱いが難しくなるので、私は7フィートの竿にしました。

リール

青物が狙える剛性の高い専用モデルであれば、何でもいいです。わたくしは、単純にシマノが好きでこのモデルにしました。ほんとは、シマノ最高峰のSTELLA(ステラ)がほしかったのですが、コスト面を考えTWIN POWER(ツインパワー)で手打ちにした感じです。

番手の小さいものなどは、ハンドルが折れたり様々なトラブルを招きますので、剛性感や耐久性を備えた専用モデルをおすすめします。


ライン(道糸)

PE4~6号あたりであれば問題ないと思います。デカイのが食ってくいる時はPE6号にしています。


リーダー

ナイロンで80~120lbあたりであれば問題ないと思います。 デカイのが食ってくいる時はの100〜120lbにしています。


プラグ

ヒラマサ釣りを初めた頃は、定番中の定番であるラピードを利用していました。

ラピードは、リアル店舗やネットの情報でもオススメされているのですが、実際の釣行ではウッド素材のプラグを使っている人が多いです。

利用者が多いからか、ラピードなどプラスチック素材のプラグに比べ、ウッド素材のプラグの方がバイトすることが多いです。ウッド素材は少々値が張るのが難点ですがオススメです。

ジギング

ロッド

外房でのジギングは真下に落とすだけでなく、キャストしてジギングする事が一般的です。 そのため、ある程度投げれるシャキっとしたロッドが活用できますので、CBONEのHRMシリーズを選びました。

HRMシリーズのモデル(605、606とか)により、扱えるジグの重さが異なります。

130gなどの軽めのジグだけを扱うのなら、605モデルがシャクリやすい事でしょう。 この後でてくるジグの章で詳しく話しますが、わたくしは、深場を攻める事も考慮して607モデルを選びました。

607だとシャクれないとか、特に気になることはないので、汎用的なこちらのロッドがおすすめです。

リール


ライン(道糸)

PE3~4号あたりであれば問題ないと思います。


リーダー

フロロかナイロンで40~60lbあたりであれば問題ないと思います。


ジグ

ジグは季節やベイトによって使い分けるので、主要サイズの80g~250gあたりを揃えておくと心強いです。

通常パターン

120g~180gのジグを使用します。以下がオススメです。


イワシトルネードパターン

ベイトがイワシ大群のパターンです。3月頃によく出ていました。このパターンでは、上から下までイワシでぎっしりです。

宏昌丸さんのインスタストリーで、その辺りを知ることができるのでチェック必須です。

とはいえ、毎日続くとは限らないので、実際のところ行ってみないとわからないのであります。

このパターンでは、マッチザベイトを意識して80g~100gでシルエットの小さいジグを利用します。


春先のワラサ狙いで深場を攻めるパターン

宏昌丸さんでは、ワラサが回遊している時は、ジギングでワラサを3時間、キャスティングでヒラマサ2時間といった攻め方をする時もあります。

その時は、ワラサも視野にいれつつ素早く海底に沈めるため、200g~250gのジグを利用します。

オフショアに強い釣具屋

私が購入する際はリアル店舗に足繁く通いました。関東近郊ですが、以下のリアル店舗がオフショアに強いと思います。

おわりに

どのような状況が釣りやすいか...これはもう本当にわかりません。

それでも大潮や、南西風に期待してしまいますが、今のところ釣果に影響があるとは思えません。

ひとつだけ言えそうな事は、 黒潮の寄り具合は釣果に影響がでるかもしれません。過去の釣果を見返してみると黒潮が寄ってきているタイミングは、釣果が多い傾向がありました。

というような感じでタイミングはあれど、なんとなくでヒラマサを釣るのは難しいと思います。

乗り合いで出くわした人の中には、20回空振りした人もいました。

ヒラマサを釣るには腕が必要です。回を重ねるにごとにキャストやアクションの上達を感じることができるのも、ヒラマサ釣りの楽しみのひとつではないでしょうか。

これを機に、みなさまもヒラマサ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

*1:とはいえ、アクションメチャメチャでもかかる時はかかる

*2:季節によって他の魚が入ってくれば狙う事もある、ワラサ、サワラ、マグロあたり